収支を把握し管理することは、ビジネスを発展させる上で必要不可欠です。しかし「予算が役に立たない」「予算作成に時間がかかる」といった問題を抱える企業も多いのではないでしょうか。財務会計改善のヒントとして、予算管理の重要なポイントをお伝えします。
高い目標を掲げるリスク
財務会計の手法として予算管理を取り入れる企業は多いですが、高い目標を掲げたものの計画倒れとなる企業も多く見受けられます。できるだけ高い目標を目指すのは企業経営で当然のことです。しかし中小企業において、その高い目標数値が万が一達成できなければ、倒産の危機に陥りかねません。重要なのは予算作成の過程と、実績との差についての分析です。予算の目的を明確にした上で、客数や客単価といった具体的な観点から、どのように目標を達成するのかという実行計画を立てることが重要です。
予算作成は2つの方法で
予算の作成方法には「トップダウン型」と「ボトムアップ型」があります。ボトムアップ型は、「この程度の利益なら達成できる」という各部門管理者の作成した数値を積み上げ、全体予算を作成するものです。トップダウン型は「この程度の利益を出してほしい」という経営者の全体予算をベースに、その項目を各部門に割り当てて予算作りがスタートします。両者を組み合わせて作成しなければ机上の空論となり、計画倒れとなるおそれがあります。ボトムアップ型の場合、どうしても保守的な甘い数字になりがちですが、上長がその点を指導・改善する必要があるでしょう。
理論と実績の差異を分析
予算に対して実績が出たら、必ず予算と実績を比較し、その差異を分析します。予算超過となった場合には、差異の項目を徹底的に細分化し、原因を突き止める必要があります。これがPDCAサイクルです。差異を分析し、次年度の行動計画に落とし込んで実践できるようにすることが、予算管理の目的なのです。また、予算を達成した場合には賞与の支給や、昇給・昇格などで報いることが社員のモチベーション向上に繋がります。
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